鉄工所で製品を作るとき、「溶接が終わったら塗装まで含めて納品する」という案件は多いです。塗装の品質は製品の見た目と耐久性に直結するため、基本的な知識は必須です。
私自身、簡単な塗装は自社でこなし、特殊な塗装・焼付け塗装は外注に出すようにしています。今回は鉄工所の塗装に必要な基礎知識をお伝えします。
どうも!鉄工所の親方です!
今回は現場で実際に使ってみた感想を、正直にまとめてみたで!

塗装って難しそう。でも基本くらいは知っておきたい。
基本さえわかれば、簡単な錆止め塗装は自分でできるようになります。
塗装の目的
- 防錆・保護: 鉄を錆から守り、製品の寿命を延ばす
- 美観の向上: 製品の見た目を整え、仕上がりを良くする
- 機能付加: 耐熱・耐薬品・滑り止めなど特殊な機能を付加する
塗料の種類を理解しよう
①錆止め塗料(防錆プライマー)
塗装の下塗りに使う塗料です。鉄の表面に密着して錆の発生を防ぐことが主な目的。仕上げ塗料の密着性も高めます。
代表的な製品:日本ペイント「スーパー防錆プライマー」・関西ペイント「ハイポン50ファイン」など。2液性(主剤+硬化剤)の高耐久品もあります。
②油性塗料(溶剤系)
有機溶剤(シンナー)を使った塗料です。乾燥が速く、耐水性・耐久性が高いのが特徴。鉄工所での仕上げ塗装によく使われます。ただし臭気・引火性があるため換気・防火に注意が必要です。
③水性塗料
水を溶媒とした塗料です。臭気が少なく環境に優しい。DIY用途では広く使われますが、耐久性は溶剤系に劣る製品が多いです。最近は高性能な水性塗料も増えています。
④特殊塗料
用途に合わせた特殊な塗料もあります。
- 耐熱塗料: 高温になる排気管・バーベキューグリル等に使用
- 耐薬品塗料: 化学薬品・酸・アルカリに接触する部位に使用
- フッ素塗料: 高耐久・耐候性が必要な屋外構造物に使用
- スプレー塗料(缶スプレー): 小物・補修塗装に便利
塗装の基本工程

道具選びって、ほんまに重要やで。いい道具を使ったら作業効率が全然違う!
①素地調整(下地処理)
塗装の前に最も重要な工程です。サビ・黒皮・油汚れ・旧塗膜を除去して清潔な金属面を出します。グラインダー・サンダー・サンドブラストで研削するか、シンナーで油分を拭き取ります。
「塗装は下地が9割」と言われるほど重要な工程です。下地処理が不十分だと、どんなに良い塗料を使っても剥がれ・錆が発生します。
②脱脂
素地調整後にシンナー・脱脂剤で鉄表面の油分を完全に除去します。手で触れた指紋油でも塗料の密着を妨げるため、素手での接触は厳禁です。
③下塗り(プライマー塗布)
錆止めプライマーを塗布します。刷毛・ローラー・スプレーガンで均一に塗ります。乾燥時間を守ることが重要です。
④中塗り(必要な場合)
下塗りと上塗りの間に中塗り(サーフェーサー)を行う場合があります。仕上がりの平滑性を上げるための工程です。
⑤上塗り(仕上げ塗料)
仕上げ塗料を塗布します。色・光沢・耐久性のある仕上げ面を作ります。薄く均一に塗ることがポイントです。厚塗りは垂れ・気泡の原因になります。
塗装に使う道具
- 刷毛(ハケ): 細部・小物塗装に向く。コスト安く入手しやすい
- ローラー: 平面の広い面積を均一に塗るのに向く
- スプレーガン: 均一できれいな仕上がりが得られる。コンプレッサーが必要
- 缶スプレー: 小物・補修塗装に手軽に使える
塗装時の安全対策
- 有機溶剤(シンナー)を使う場合は十分な換気が必要(引火・中毒防止)
- 防毒マスク・保護メガネ・手袋を着用する
- 近くに火気(溶接・グラインダーなど)がある場合は塗装しない
まとめ
鉄工所の塗装は「下地処理がすべて」といっても過言ではありません。
- 塗装前のサビ除去・脱脂を徹底する
- 下塗り(錆止めプライマー)→上塗りの順で塗る
- 薄く均一に塗ることが基本
- 有機溶剤の取り扱いに安全注意を払う
塗装は地味ですが、製品の価値を大きく左右します。基本をしっかり身につけて、クオリティの高い仕上がりを目指しましょう。
※本記事の一部にアフィリエイトリンクを含みます。

最終的には自分の現場に合ったものを選ぶのが一番やな!ぜひ参考にしてみてくれ!
加工とは何か?溶接・鉄工所での仕事内容を現役経営者がわかりやすく解説のアイキャッチ画像-120x68.png)

