今回は体調管理の中でも見落とされがちな「ストレスケア・メンタルヘルス」を深掘りします。
一人親方や中小企業の経営者は、肉体だけでなくメンタルも酷使しがちです。
私自身、ストレスで体調を崩したことがあり、それ以来、意識的にケアするようにしています。

体の不調は気づきやすいけど、心の疲れは気づかんうちに溜まっとる。ここをほったらかしにしたらあかんで。
なぜ経営者・一人親方ほどメンタルケアが必要なのか
経営の不安、納期のプレッシャー、人間関係、資金繰り、家族のこと――。
サラリーマンと違って、経営者・一人親方は「すべてを自分で背負う」立場です。
表面上は元気にしていても、内側に大きなストレスを抱えていることが少なくありません。
気づいたときには体調不良、というのが一番こわいパターンです。
以下に、私が実践しているケアを紹介しますが、まず大前提として、つらい状態が続くときは我慢せず専門家を頼ることが一番大切です。
そのうえで、日々の予防として役立つ工夫を挙げていきます。
①アロマ:香りで気分を切り替える

意外と侮れないのがアロマです。
ラベンダーやベルガモットなど、リラックス目的で使われる精油をディフューザーで焚くだけで、寝室や仕事部屋の雰囲気が変わります。
私は寝る前にラベンダー、休日の朝にシトラス系を使っています。
香りの感じ方には個人差があるので、「自分が心地よい」と感じるものを選ぶのが一番です。
一般にリラックス系として親しまれているのは、次のような精油です。
- ラベンダー:気持ちを落ち着けたいときに
- ベルガモット:穏やかな柑橘系の香り
- ペパーミント:気分転換やリフレッシュに
- ユーカリ:すっきりした清涼感のある香り
なお、精油は使い方を誤ると肌トラブルの原因になることもあり、ペットや妊娠中の方は避けたほうがよい種類もあります。
製品の注意書きに従って使ってください。
②瞑想アプリ:1日5分の習慣から
瞑想と聞くと敷居が高く感じるかもしれませんが、アプリを使えば1日5分から始められます。
私は朝の5分、コーヒーを飲みながらアプリを起動。
最初は雑念ばかりでしたが、続けるうちに頭の中が整理されるようになりました。
- Calm(カーム):映像が美しい(主に英語)
- Headspace:世界的に定番の瞑想アプリ
- Meditopia:日本語対応で初心者にも入りやすい
- muon:日本のサービスで、日本語のガイドで導いてくれる

たった5分でも、頭ん中がスッと片付く感じがするんや。だまされたと思って一回やってみ。
③趣味の時間:完全に仕事を忘れる
ストレスケアで一番効くのが「完全に仕事を忘れられる趣味」だと感じています。
私は釣りと家庭菜園を始めて、これがかなり効きました。
釣りは目の前に集中するので雑念が消え、菜園は植物の成長を眺めることで「仕事とは違う時間の流れ」を感じられます。
④音楽と読書:脳をオフにする時間
夜、仕事のことを延々と考えてしまうタイプなら、音楽や読書で頭を仕事モードからオフモードに切り替えるのが効果的です。
私はジャズや読書(小説・歴史もの)で、就寝前の30分をリラックスタイムにしています。
⑤運動:体を動かすと心も軽くなる
軽いウォーキングや筋トレも、ストレスケアの強い味方です。
運動には気分を前向きにする働きがあるとされ、セロトニンなどの神経伝達物質との関わりも指摘されています。
「気分が落ちている時こそ体を動かせ」というのは、体感としても理に適っていると感じます。
激しい運動でなくても、散歩程度から十分です。

気分が沈んどる時ほど、ちょっと歩くだけで変わるもんや。家でじっとしとると、よけい考え込んでまうしな。
⑥誰かに話す:抱え込まないことが大事
経営者は孤独になりがちです。
同じ立場の経営者仲間、商工会や経営者会などで「悩みを話せる相手」を持つことは、想像以上にメンタルを軽くしてくれます。
話すだけで問題が解決しなくても、「自分だけじゃない」と分かるだけで救われることがあります。
⑦カウンセリング・医療機関:プロに頼るのは弱さではない

そして、これが最も大事な点です。
気分の落ち込みや不眠、食欲不振などが2週間以上続くようなら、心療内科や精神科、カウンセリングといった専門家に相談してください。
最近はオンラインのカウンセリングサービスもあり、以前よりずっと相談のハードルは下がっています。
ここまで挙げたアロマや瞑想、運動などは、あくまで日々の予防やセルフケアです。
すでにつらい状態にあるときは、セルフケアだけで何とかしようとせず、専門家の力を借りるのが回復への近道です。「我慢する」のが一番危ない選択肢です。

体の具合が悪けりゃ医者に行くやろ?心も同じや。プロに診てもらうのは、ちっとも恥ずかしいことやないで。
まとめ:心も体の一部、ケアを怠らない
「メンタルが弱いのは恥ずかしい」という時代ではありません。
むしろ、自分のメンタルを大事にできる経営者ほど、長く現場に立ち続けられます。
アロマ・瞑想・趣味・運動・人との会話――どれか一つでもいいので、自分に合うストレスケアを見つけてください。
そして、つらいときは一人で抱え込まず、迷わず専門家を頼ってください。

心と体、両方そろってはじめて現場に立てる。自分のことも、機械と同じくらい大事にメンテしたってや。
体調管理の全体像については、ハブ記事「鉄工所の親方が実践する体調管理術|睡眠・栄養・休養で年中現場に立つために」もあわせてご覧ください。



コメント