今回は体調管理の三本柱の三つ目、「休養」を深掘りします。
鉄工所のような肉体労働では、ただ寝るだけでは取れない疲れが、どんどん蓄積していきます。私が定期的に取り入れている、マッサージ・整体・温泉、そして自宅でのケアアイテムをまとめて紹介します。

疲れは「貯金」とちごうて「借金」や。溜め込むほど、あとでまとめて体に効いてくるからな。

なぜ「積極的に休む」必要があるのか
「休日は家でゴロゴロしているだけ」だと、実は疲れは抜けきりません。筋肉の凝りや体のこわばり、自律神経の乱れは、能動的にケアしないと残りやすいものです。
月に一度でも、プロの手で体をほぐしてもらうと、その後しばらくの体の軽さがまったく違う、というのが私の実感です。
①マッサージ:日々の凝りをほぐす
マッサージは「凝り固まった筋肉をほぐす」のが目的。私は月に2回、近所のリラクゼーションサロンで60分コースを利用しています。
とくに肩甲骨周り、腰、ふくらはぎを重点的にほぐしてもらうと、翌朝の体の軽さが違います。
- リラクゼーションサロン(りらくる、ラフィネ、てもみん など)
- マッサージチェーン店(クイックマッサージ、ほぐしの達人 など)
- タイ古式マッサージや指圧専門店
なお、「あん摩マッサージ指圧師」は国家資格ですが、リラクゼーション系の店舗はそれとは別のサービスです。強もみで揉み返しや痛みが出ることもあるので、力加減は遠慮なく伝えましょう。
②整体・カイロプラクティック:通うなら「院選び」を慎重に
マッサージが筋肉中心なのに対して、整体・カイロは骨格や関節へのアプローチをうたう施術です。鉄工所の仕事は同じ姿勢が多く、左右のバランスが崩れがちなので、私自身は体を整える目的で利用することがあります。
ただ、ここは正直にお伝えしておきたい点があります。日本では整体やカイロプラクティックに国家資格の制度がなく、施術者の技術には大きなばらつきがあります。国民生活センターにも、強い施術による健康被害(まれに神経や背骨を痛める重い事例も)が報告されています。
だからやめておけ、ということではなく、利用するなら次の点を意識してほしいということです。施術者の経歴や資格(柔道整復師など国家資格の有無)を確認する、骨を強く鳴らすような無理な矯正を売りにする院は慎重に見る、痛みやしびれなど持病・症状がある場合は事前に医療機関に相談する。合わないと感じたら続けない判断も大切です。

「バキバキ鳴らして一発で治す」みたいな派手なんは、ワシはちょっと身構えてまうな。体は機械とちごうて、繊細なもんやから。

③温泉旅行:心身ともにリフレッシュ
年に2〜3回は温泉旅行に行きます。これは「自分への投資」と割り切って。温泉に入り、おいしいものを食べて、ぐっすり眠るだけで、気持ちがリセットされます。仕事から物理的に離れる時間をつくることが大事です。
- 近場の日帰り温泉でも十分に効果あり
- 泉質にこだわってみる(硫黄泉、塩化物泉 など)
- サウナや岩盤浴で気分をリセットするのもよい
ただし、熱い湯やサウナと冷水の急な行き来は、血圧の変動による「ヒートショック」のリスクがあります。特に冬場の脱衣所や、飲酒後の入浴は危険です。高血圧や心臓に不安のある方は無理をせず、体調に合わせて楽しんでください。
④自宅用ポータブルマッサージ機:毎日のセルフケア
毎日サロンに通うのは現実的ではないので、自宅にもケアアイテムを揃えています。ハンディマッサージガン、ネックマッサージャー、フットマッサージャーなど。仕事から帰って、テレビを見ながらほぐすのが日課です。
これらは各製品の使用時間や使用部位の注意を守って使ってください。マッサージガンを首の真横(頸動脈のあたり)や骨に直接強く当てるのは避けるなど、説明書の禁止事項は必ず確認を。
⑤入浴:シャワーで済まさず湯船に
忙しいとシャワーで済ませがちですが、湯船に浸かるだけで疲労回復の感じ方が変わります。入浴剤を入れて、15〜20分ほどゆっくり浸かるのが私の理想。お気に入りは炭酸系の入浴剤です。
熱すぎる湯に長く浸かるとのぼせやすいので、ぬるめの湯でゆったり、水分補給も忘れずに。
⑥休日の過ごし方:完全オフを作る
一人親方や経営者は、仕事を持ち帰りがちです。でも、休みの日は「仕事のことを考えない時間」を意識して作ることが大事。私は週に一日は完全オフを死守し、趣味や家族との時間に充てています。

休むのも仕事のうちや。しっかり抜くから、また現場でええ仕事ができるんやで。
まとめ:休養は「投資」と捉える
「マッサージや温泉にお金を使うのはもったいない」と感じるかもしれませんが、体が動かなくなったら売上はゼロです。仕事の生産性を保つための「必要経費」と考えれば、決して高くない投資です。
ただし、慢性的な痛みやしびれが続く場合は、マッサージや整体で済ませず、整形外科などの医療機関を受診してください。それは「休養」ではなく「治療」が必要なサインです。
月に一度、自分の体にご褒美を。

体は一生付き合う相棒や。ちゃんと労ってやれば、長く一緒に現場に立てるで。
👉 体調管理の全体像については、ハブ記事「鉄工所の親方が実践する体調管理術|睡眠・栄養・休養で年中現場に立つために」もあわせてご覧ください。



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